#11 桜井良太選手 契約継続および新シーズン限りでの引退表明に関する会見実施のご報告

レバンガ北海道

いつもレバンガ北海道への全緑応援をありがとうございます。

本日、#11 桜井良太選手に関しまして、契約継続と2023-24シーズン限りでの現役引退を表明する記者会見を実施いたしましたので、その内容をお知らせいたします。

契約継続および2023-24シーズンでの引退表明に関してはこちら
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#11 桜井良太選手 コメント

「2023-24シーズンもレバンガ北海道と契約することとなりました。
そして、この新シーズンをもって、プレーヤーとして最後のシーズンとすることを決意しましたのでご報告させていただきます。」

●プレーヤーとしての区切りを表明して、今の気持ちを聞かせてください。
「何シーズンも前から“引退”ということはよぎっていたのですが、昨シーズンプレーしていた中で、言葉で説明するのは難しいのですが、次のシーズンで「引退できるな」という気持ちになれたので、今は悔いなく、清々しい気持ちで引退を迎えられると思っています。
ただ、これから最後のシーズンを戦っていくので、今は引退ということよりも、レバンガ北海道でプレーできることや、これからチームがどうなっていくのか、どうチームを作っていくのか、ワクワクする気持ちの方が大きいです。

数年前、オフシーズンのたびに足首の手術を数年連続でしたことがあり、自分のパフォーマンスとコンディションがガクッと落ちたシーズンがありました。
その時に、自分はもっとやれるのにという気持ちと、良いプレーの状態にもっていくことがなかなかできず、気持ちと体のバランスのギャップがありましたが、まだ終われない、という気持ちがありました。
昨シーズンは、同じポジションの選手の怪我のタイミングなどもあり、信用して使ってくれてプレータイムを与えてもらったなか、やはり試合に出るとコンディションもモチベーションも上がるので、楽しいな、もっとやりたいな、という気持ちになりました。
ただ、コンディションとしては良い状態でも、自分のイメージには追いつけない、ということが引退を決意した理由のひとつではあります。
若い時のプレーとは違いますが、昨季のよい感覚を新シーズンにも繋げて、応援してくれる皆さんの前でしっかりとチームの勝利に貢献できるプレーをしたいと思います。」

●北海道で16シーズンという長い歴史を刻み、まだ新シーズンもありますが、現段階で1番印象に残っていることは?
「一番を決めるのは難しいですが、パッと思い浮かぶのは、レバンガ北海道創設時の大変さ、でしょうか。
自分も大変でしたが、それ以上に周囲の支えてくださる方々や、興行の手伝いをしてくれていた方々が一番大変だったと思います。
厳しい状況でご支援いただいたスポンサーの皆さんであったり、多くの方の支えの中で自分たちはプレーさせてもらっている、と感じていました。
あと、B1参入決定の時など…苦しいことであったり大変だったことが思い返されるのですが、それでも、北海道に来てよかったと一番に思います。」

●ラストシーズンはどういったプレーを見せていきたいですか?
「個人的には、これまでとやることは変わらないです。
レバンガ北海道として、チームとして、「こういうチームだね」というイメージができないまま、ここまで来てしまったように思います。
強いチームを創り上げていくうえで、いきなり優勝というのは難しいと思います。
長く安定した結果を残せるチームを創り、応援し続けてもらえるチームになるためには、たとえ際立ったタレント性のないチームだったとしても、チーム全員で、チームの戦術を遂行していけるチームを作っていくことが必要である思います。
2023-24シーズンをその第一歩にして、そこからレバンガ北海道の文化を作っていってほしいと思います。」

●若い選手たちの奮起が必要なシーズンになってくると思いますが、そのことに関しては?
「ポテンシャルを持った良い選手はたくさんいます。
最後だから何を見せたいとかはなく、そういった部分は、今までもずっとやってきたつもりです。
当たり前のことは当たり前にできるチームにしたいですし、当たり前の毎日の練習をしっかりとこなしていく姿を見せて、最後のシーズン桜井と一緒にやってよかったな、と思ってもらいたいです。」

●新シーズンに臨む桜井選手から、北海道、全国のバスケットボールファンの皆さんへメッセージを。
「若い時は、自分で言うのも何ですが、身体能力で見ている皆さんをワクワクさせるようなプレーができていたと思いますし、自分でも自分の想像を超えるようなプレーをすることが楽しかったのですが、年齢やケガを重ね、段々とそういうことができなくなり、引退を考えるようになりました。
最後のシーズンも、レバンガ北海道の戦術戦略の歯車の中に入り、チームが躍動して結果を残していく、応援したくなるチームの一端を担うシーズンにしたいと思っています。
昨季のホーム勝率を見てもわかる通り、まだファンの皆さんの応援なしで勝てるチームではないので、ぜひ、新シーズンもたくさん応援していただきたいですし、今まで以上に会場に足を運んでほしいと思います。」

●プレーヤーを終えるまで、北海道にいようと思った理由は?
「ルーキーシーズンから2シーズン、トヨタ自動車アルバルクでプレーをしましたが、当時の来場者数は何百人かといったところだったと思います。
そこから北海道に移籍し、初めてきたえーるで試合をした時に、何千人というファンの方で埋まった会場を見て、スポーツ選手はたくさんの方が観てくれる前でプレーすることで、自分が持っている以上の力を出せるんだ、応援してくれる人の前でのプレーがこんなに気持ちよく、力をもらえるんだというのを実感し、そこから北海道でプレーすることが自分にとって特別なものになりました。

何度か移籍のタイミングはあったのですが、オファーの金額が高くても、条件が良くても、自分が北海道に残りたいと思ってここまで来ました。
理由は色々ありますが、北海道にはポテンシャルがものすごくあると自分はずっと思っていて、自分が現役の間に思っているようなチームになれたかと言えばそこまでには至っていませんが、自分がいなくなった後でも、レバンガがリーグの中で一番輝くチームになれると今でも思っています。

トヨタ自動車アルバルクでは、リーグ優勝や天皇杯を勝ち取り、タイトルを獲ることをルーキーの時に経験することができました。
そこから北海道に移籍した理由は、自分が中心となって勝てるチームを作りたいという思いで移籍してきたので、北海道の状況が悪くなったり、条件の良いオファーが来たからといってまた移籍することは、最初の自分の思いに反することにもなりますし、それが北海道でプレーを続けた理由のひとつでもあります。
ただ、一番単純な理由は、北海道が良かったから、北海道でやり続けた、ということだと思います。」

●2007年に北海道に移籍してから、北海道を引っ張ってこられましたが、桜井選手にとって北海道のファン、ブースターの存在とは?
「大げさでも何でもなく、それがすべて、だと思います。
ものすごく優しくて、どんな時も応援してくれて、支え続けてくれました。
B1参入が決まるかどうかのタイミングであったり、応援してくれる方たちがクラブを押し上げてくれましたし、お世辞ではなく、事実としてそうであったと思っています。
ラストシーズン、そういった皆さまの期待を裏切らないようなプレーをしなければいけないと思いますし、少しでも期待に沿えるようなプレーであったり成績を残したいなと思います。」

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