【7/12更新】『&ONE days』実施レポート

川崎ブレイブサンダース

更新履歴

「かわさきこども食堂ネットワーク」への寄付の情報を追加しました。

3月27日、28日に行われたB.LEAGUE 2020-21 SEASON 第29節 滋賀戦において、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)の17すべての目標にチャレンジする『&ONE days(アンドワンデイズ)』を実施しました。 各施策にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

今回は、川崎ブレイブサンダースのSDGsプロジェクトを推進する代表の元沢伸夫の想いと併せて、当日の様子をお届けいたします。

『&ONE days』とは

川崎市や&ONEのプロジェクトアドバイザーを務める慶應義塾大学大学院 蟹江憲史教授の研究室、その他多数のパートナー企業様ご協力のもと、ご来場いただいた皆さまにSDGsについて学び、興味を持っていただくだけではなく、参加していただけるような様々な取り組みを実施しました。
3/27,28 滋賀戦 SDGsの17すべての目標にチャレンジする「&ONE days」開催のお知らせ

「&ONE」プロジェクト

川崎ブレイブサンダースは、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むプロジェクト「&ONE」(アンドワン)を発足いたしました。
バスケットボールを通じて、すべての人に「健康」、「働きがい」の機会を提供し、ホームである川崎をより「住んで幸せな街」にすることに一層、力を入れて取り組んでいきます。
「&ONE~KAWASAKI BRAVE THUNDERS SDGs CHALLENGE~」特設ページはこちら

『&ONE days』への想い

-川崎ブレイブサンダースのSDGsプロジェクト「&ONE」では主に3つの目標(「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「11.住み続けられるまちづくりを」)に取り組んでいますが、今回はなぜSDGs17すべての目標にチャレンジしようと思ったのでしょうか。
(元沢)&ONEプロジェクトでは、バスケットボールやホームゲームを通じてすべての人に「健康」と「働きがい」の機会を提供し、川崎をより「住んで幸せな街」にすることにコミットすることを目標としているため、主に3つの目標に絞っていますが、SDGsについて調べたりプロジェクトアドバイザーの蟹江教授のお話を聞く中で、1つの取り組みでも複数のSDGsの目標に繋がるということを知りました。

1つの取り組みが1目標と限らないのであれば、17すべての目標にもチャレンジすることができるのではないか、そして&ONEのサブタイトルに「KAWASAKI BRAVE THUNDERS SDGs CHALLENGE」とある通り、とにかくまずは自分たちが率先してできることにチャレンジしたい、という想いから今回「&ONE days」を開催しました。

また、私たちクラブスタッフや選手たちがSDGsについて学びながら懸命にチャレンジする姿を見て、SDGsに興味を持つサンダースファミリーが1人でも現われたり、どんな小さなことでも知るだけではなく何かのアクションに繋げることができ、SDGsの輪が広がるきっかけになればという想いで実施しました。

『&ONE days』での取り組み実績

CO2ゼロ印刷によるゲームデープログラムの来場者全員配布

この2日間は第2回ジャパンSDGsアワード(2018年度)「SDGsパートナーシップ賞(特別賞)」を受賞された株式会社大川印刷のご協力のもと、環境負荷を軽減する技術を用いて印刷したゲームデープログラムを来場者全員に配布。SDGsの17目標に対して全選手からのコメントを掲載し、通常の8ページより16ページへ倍増したページ内容にてお配りいたしました。

ご家庭で出た使用済み食用油を回収し、環境負荷の低いバイオ燃料の原料として使用

ご家庭で出たてんぷら油などの使用済み食用油を専用ブースにて回収を実施。2日間で延べ88名の方に使用済み食用油をご持参いただき、約36L分を回収いたしました。回収した使用済み食用油は、株式会社ユーグレナのご協力のもと、同社が製造するバイオ燃料の原料として使用されます。

選手送迎バスにおける環境負荷の低いユーグレナバイオディーゼル燃料の利用

また東急バス株式会社・株式会社東急トランセ様のご協力により、試合当日に川崎ブレイブサンダースの選手がとどろきアリーナへ向かう際に乗車する専用バスの燃料の一部に環境負荷の低い『ユーグレナバイオディーゼル燃料』を使用いたしました。

&ONEグッズの販売および川崎市内のこども食堂への寄付

&ONEグッズをホームゲーム会場にて販売いたしました(クラブ公式オンラインショップでも販売)。

代表の元沢から、かわさきこども食堂ネットワーク代表の佐藤由加里様へ寄付金を贈呈しました

皆さまにご購入いただきました&ONEグッズの売上から 、経費を引いた約29万円のうち、5ヵ所の川崎市内のこども食堂へそれぞれ5万円を、残りの金額を「かわさきこども食堂ネットワーク」へ寄付いたしました。
「かわさきこども食堂ネットワーク」の活動についてはこちら

寄付金は、こども食堂の運営費や食材費として、食堂を利用するお子さまに届けられます。

自転車発電体験コーナーの設置

みんな電力株式会社ご協力のもと、自転車発電を体験できるブースを2日間にわたり実施いたしました。自転車を漕いだ動力でガチャガチャが動く仕組みで、自分で電気を発電する体験を通じて、自身の使う電気のことを考えていただくことを狙いとした取り組みです。2日間で約200名の方に体験いただき、少し息を切らしながらも特に小さなお子様には人気のコーナーとなりました。

SDGsについて選手と学ぼう!特設ブース

全選手とコーチ・スタッフによるSDGsの17目標に対してのメッセージや目標のひとつひとつについての解説をパネルでの展示、メッセージ動画を大型モニターで放映いたしました。試合前やハーフタイムに選手のメッセージや解説を読み込まれる方、フォトスポットとして写真に収められる方が数多く見受けられました。

アリーナMC キッズ体験

試合前のショータイムに一芸に秀でた川崎にゆかりある方々にパフォーマンス機会を提供している「KAWASAKI LIGHT UP STAGE」の一環として、今回は「将来、一芸に秀でて輝く大人に成長して欲しい」という願いを込め、試合前の川崎の選手・HCの紹介や試合後のヒーローインタビューなどアリーナMCを川崎市内の小学生に体験していただきました。

川崎市内に在住または在学の小学生を対象に募集し、総勢62名の応募の中から抽選で選ばれた、小学1年生の雷斗(らいと)くんと小学6年生のなつめちゃんがチャレンジしてくれました。本番に向けてアリーナMC 高森てつ氏によるオンラインレッスンを受けた2人は、堂々と元気に試合前に選手の名前を読み上げていただきました。

ヒーローインタビューでは、雷斗くんから「帰ったらなにをしますか」と質問を受けた藤井選手も会場も思わず笑顔に。なつめちゃんから「シュートを打つ瞬間はどこを見ていますか」という具体的な質問を受けたパブロ選手は「とても良い質問をありがとう!」と嬉しそうに誠実に答えていました。

3/27(土)にMCを担当してくれた小学1年生 小澤雷斗(らいと)くん

3/28(日)にMCを担当してくれた小学6年生 山本なつめちゃん

選手・HC紹介時のパラアーティストによる選手肖像画掲出

また、キッズMCによる選手紹介時には川崎市文化財団のご協力の下、社会福祉法人みのり会に所属する14名のパラアーティストの皆さまによる川崎ブレイブサンダースの選手13名(試合開催時点で特別指定選手として所属していた米須玲音選手を含む)と佐藤賢次ヘッドコーチの肖像画を描いていただき、センターハングビジョンにて掲出いたしました。試合前のウォーミングアップ中だった選手も思わず手を止めてビジョンを見上げて笑顔になっていました。

センターハングビジョンで掲出した肖像画

藤井祐眞選手(作 : 平松春彦)
米須玲音選手(作 : 阿部敏男)
青木保憲選手(作 : 丹野那菜)
篠山竜青選手(作 : 猿渡利一)
増田啓介選手(作 : 松本淳)
辻?直人選手(作 : 伊藤有里)
マティアス・カルファニ選手(作 : 長瀬明代)
ニック・ファジーカス選手(作 : 藤本開)
大塚裕土選手(作 : みのる)
熊谷尚也選手(作 : トモ君)
長谷川技選手(作 : 道田亮雄)
パブロ・アギラール選手(作 : 中道一輝)
ジョーダン・ヒース選手(作 : 山本健児)
佐藤賢次ヘッドコーチ(作 : 村上典子)

佐藤賢次ヘッドコーチのコメント
素敵な肖像画をありがとうございます。特徴を捉えていて似てると思います。嬉しいです。

キャプテン 篠山竜青選手のコメント
チームカラーのブレイブレッドや黒で描きがちですが、様々な色を使って僕の明るさやハッピーな感じを表現してくださっていてとても良い雰囲気の肖像画ですごく嬉しいです。試合中頭に付けている紐も描いてくださっていて、ひと目で僕であることが分かるので付けていて良かったなと思います!

慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボとの共同研究企画

◆ 川崎市内で獲れた新鮮野菜の販売(3/28のみ)
JAセレサ川崎ご協力のもとJAセレサ川崎直営の農産物直売所ファーマーズマーケット「セレサモス」の1日限定の出張販売をサンダーススクエアで実施いたしました。28日当日はあいにくの悪天候にも関わらずたくさんのお客様に川崎産の野菜を購入いただきました。

「地元で生産されたものを地元で消費する」ことで、新鮮な状態の農産物を手に入れることや、輸送によるCO2排出の削減によりSDGsの貢献が期待されます。

◆フードドライブ(賞味期限が近づいた食品を集めてフードバンクかわさきへ寄付)
賞味期限が近づいた食品を回収してフードバンクかわさきへ寄付する取り組みでは、賞味期限が1か月以上残っている常温、未開封の食品を2日間で延べ20名の方にご持参いただき、缶詰、乾?、レトルト食品など約60点を当日お預かりいたしました。フードバンクかわさきを通じて必要とする方々に少しでも食品をご提供することでの支援と、食品ロスにつながればとの思いで実施いたしました。

◆サイングッズが貰えるウォーキングスタンプラリー
武蔵小杉駅をスタート地点としとどろきアリーナをゴール地点としたウォーキングスタンプラリーでは、約1.6km(徒歩約20分)のコースを運動不足の解消やバスによる混雑回避を目的に実施し、2日間で延べ578人の方がスタンプされた台紙を持ってゴールしました。

27日は絶好のお花見日和だったこともあり、「桜を見ながら気持ちよく歩きました」と言ったお声や「日頃の運動不足の解消になった」「子どもと一緒に楽しく参加できた」とのお声もいただきました。

なお、ゴール地点では慶應義塾大学 蟹江研究室の学生の皆さんにお手伝いいただきました。

&ONE仕様の「SDGsバス」の運行
3月27日(土)より、川崎市バスご協力のもと、乗車ドア付近に&ONEのロゴを掲出し、車内には川崎ブレイブサンダースの選手・スタッフによるSDGsの17目標に対するメッセージを掲載した&ONE仕様の「SDGsバス」を運行しております。 1台限定の特別仕様バスは4月下旬頃まで運行していますので、ぜひ川崎市バスをご利用の際には車内広告にご注目ください。

フード・ドリンクの売上の一部を子ども虐待防止の活動をする「オレンジリボン運動」へ寄付

試合会場で販売する全てのフード・ドリンクの売上の一部を、子ども虐待防止の市民運動であるオレンジリボン運動に寄付する取組で、子どもの虐待のない社会の実現に少しでも貢献できればとの思いより実施し、10万円を寄付いたします。

また本節では、&ONEサポーターでもある株式会社ヨネヤマご協力のもと、試合会場で販売するフード・ドリンクを環境に配慮した素材を使用した容器でご提供いたしました。

地元川崎の食材を使用した「川崎丼」の2日間限定販売

エームサービス株式会社ご協力のもと、「地産地消」をテーマに食材のすべてに神奈川県産、川崎市産の食材を使用した「川崎丼」をキッチンカーにて販売。緊急事態宣言解除に伴う飲食販売の再開も相まって、多くの方が購入していました。

また、機器を用いて野菜の摂取レベルを測定し、結果をもとに栄養士からアドバイス受けられる「栄養指導ブース」では、アドバイスに熱心に耳を傾ける方も多く見受けられました。

エームサービス様コメント
川崎丼は、「&ONE days」限定メニューとして、川崎市産の食材にこだわり、開発いたしました。たくさんのお客様にご購入いただき「継続販売して欲しい」「黒にんにくのソースが美味しい」等、嬉しいお言葉をいただきました。特に”のらぼう菜”のホットスムージーは、反響が多く、川崎市福田市長からも「美味しい」と絶賛していただきました。今後も、「&ONE」プロジェクトに協力して参りたいと存じます。次回の川崎市産の地産地消メニューを、是非ご期待ください。

アリーナDJ セク山さんによるSDGsをテーマに選曲した音楽プレイ

この2日間では、DJタイムの中でSDGsをテーマに特別に選曲した音楽をプレイしていただきました。目標とマッチした音楽を聴きながらSDGs仕様のゲームデープログラムを読み込む方や、ご年配の方などには懐かしい音楽もあり想いを馳せる方など大好評でした。

・SDGs No.10「人や国の不平等をなくそう」
ピースとハイライト / サザンオールスターズ

・SDGs No.11「住み続けられるまちづくりを」
DOWN TOWN / 山下達郎

・SDGs No.15「陸の豊かさも守ろう」
デイ・ドリーム・ビリーバー / THE TIMERS

・SDGs No.17「パートナーシップで目標を達成しよう」
君といつまでも (together forever mix) / 加山雄三 Feat. ECD x DJ Mitsu The Beats

「自然エネルギー」でのホームゲーム運営を実現

『&ONE days』開催に向けて、直近の試合運営でかかった使用電力量から二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を算出し、更にそれを上回る排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資・購入することによって排出される温室効果ガスを埋め合わせるという『カーボン・オフセット』の仕組みを導入し3/27,28の2日間の試合運営をいたしました。

事前告知の中で、『&ONE daysの2日間の試合運営にかかった使用電力量から、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を算出し、その分の温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせる』という内容でお知らせしておりましたが、正しくは上記の内容となります。

お客様からいただいた声

・スタンプラリーも子どもと楽しめる企画なので、是非また行って欲しい。
・SDGsを意識するきっかけになりとてもよかった。
・チームの社会貢献活動を通して、選手の人柄がよく分かった。
・SDGsの企画が、社会とスポーツクラブの関わりを表していて良かった。
・SDGsについて全然知らなかったが、川崎ブレイブサンダースの活動をきっかけに知ることができた。
・好きな選手が発信していると、それをきっかけに興味をもったし、とても良い取り組みだと思う。

など、嬉しいお声もたくさんいただきました。

『&ONE days』を終えて

-実施した感想を教えてください
(元沢)まず、全ての施策においてこれだけ多くのファミリーの皆さまに参加していただき、アクションをしていただけるとは思いませんでした。改めて皆さまの意識の高さと行動力に感動し感謝をしております。また、今回1つ1つの施策を実現するにあたり、改めて我々クラブだけでできることはほぼなく、様々なパートナーの皆さまの技術や知恵や熱意があり、はじめて実現できた施策ばかりだと通感しました。

我慢や制約だけではなく、「楽しく」「試合のついでに」「一緒に」取り組めるという点で、スポーツクラブが実施するSDGsの意義を見いだせた気がします。

3/27(土)には、川崎市の福田紀彦市長にもご来場いただき、SDGsの各取り組みの様子を視察していただきました

-最後に、2日間の『&ONE days』を終えて今後の展望を教えてください
(元沢)今回、企画段階での失敗や挫折も含めて、多くの貴重な経験をさせていただきました。特に参加者が多かったスタンプラリーなど含めて、「健康」をテーマにした取り組みは再設計してまたイベント実施したいと思います。この経験をもとに、来シーズンに向けたクラブのSDGsチャレンジに活かしてまいります。

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