ゲームプログラム MAJESTY 3/27 vs 広島ドラゴンフライズ

大阪エヴェッサ

得点力に差はないが 失点数は大きな開き


先の週末は敵地で信州ブレイブウォリアーズを2試合とも接戦ながら連勝で退け、エヴェッサは大阪に帰ってきた。そして今節の水曜ゲームは、ホームに同地区の広島ドラゴンフライズを迎え、3連勝を目指して戦う。広島は現在、24勝20敗で西地区4位。チャンピオンシップ出場の可能性が潰えていないだけに、この試合もかなりの強度で臨んでくるだろう。

広島の1試合平均78.8得点は、ちょうどリーグ中位の12位。対するエヴェッサは同77.7得点なので、攻撃力に大差はない。一方で差が大きく表れてしまっているのが、1試合平均の失点数。広島がリーグ3位の73.7であるのに対し、エヴェッサは82.6と10点近くの開きがある。広島はフィールドゴールの成功率も44.5%とリーグ11位で、圧倒的な攻撃力があるわけではない。そこを堅いチームディフェンスで補って、現在の位置につけているのだ。

エヴェッサの1試合平均失点はリーグ6位の多さで、失点する場面は少なくない機会でターンオーバーが絡んでしまっている。チーム全体でのターンオーバーは、リーグ5位の多さである1試合平均13.6。攻撃力が高くない広島といえど、ターンオーバーで攻撃権を手渡してしまうと、易々と得点を与えてしまうことになる。勝利するには、相手を70点台前半以下に抑えるのが理想。そのためにはやはり、ターンオーバーを最大限に警戒しないといけない。

“韓国の至宝”が ホームゲームに初登場


広島は1試合平均25分以上に出場し、チームの要でもあった#0寺嶋良が3月3日の千葉ジェッツ戦で負ったケガが原因で、チームを離脱してしまっている。司令塔としてチーム最多の1試合平均3.6アシストをあげるばかりか、自らもリングにアタックして日本人選手最多の同10.6得点をマーク。彼が離脱後もチームは4連勝をあげているが、エースポイントガードの不在は、広島にとって小さくはないウィークポイントになるだろう。



得点力に差がないチーム同士の対戦だけに、今節はリバウンド争いもポイントになる。広島のトップリバウンダーは、1試合平均8.1の#8ケリー・ブラックシアー・ジュニア。エヴェッサは#21ショーン・ロングがリーグ3位の同10.7と、個人の対決では上回っている。しかしチーム全体に目を向ければ広島の1試合平均38.4に対して、エヴェッサは同35.8とやや劣る。この点から、広島には全員でリバウンドを奪う意識が浸透していると思われる。エヴェッサも#21ロングひとりに任せるのではなく、たとえ泥臭くともコートに立つ5人がリバウンドに飛び込む構えでこの試合に臨まねばならない。



またエヴェッサには、NBA入りを現実的に目指す実力者で、“韓国の至宝”と謳われる#11イ ヒョンジュンが3月19日に電撃加入した。早速、翌日の琉球ゴールデンキングス戦に出場して24得点をあげると、前節の信州戦も2試合とも先発出場して勝利に貢献。201cmの高さがありながら、3Pシュートの成功率も高いオールラウンダータイプの実力を発揮した。ホームは今節が初出場。地元のファン・ブースターの前でヒョンジュンがどんなプレーを見せるかも、大きな見どころだ。

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