ゲームプログラム MAJESTY 1/20・21 vs 横浜ビー・コルセアーズ

大阪エヴェッサ

日本代表にしてリーグのスター 勝つために#5河村勇輝を抑える




今節は日本代表であり、リーグの顔でもあるスター選手#5河村勇輝を擁し、現在13勝16敗で中地区6位につける横浜ビー・コルセアーズをホームに迎えての2連戦だ。

横浜BCの看板選手はやはり、なんと言っても#5河村。2連覇を成し遂げた福岡第一高時代から注目を集めていたポイントガード(PG)の選手であり、高校3年生の1月に特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加わって当時のB1最年少出場と、最年少得点を達成した。その後は東海大に進み、2シーズン続けて横浜BCで特別指定選手として活動したが大学を2年で中退し、2022-23シーズンから横浜BCとプロ契約を締結して現在に至っている。

特別指定選手時代からB1で通用することを証明していたが、プロで初めてフルシーズンを戦った昨季は52試合に出場して、プレータイムは1試合平均28分15秒、同得点は19.5と堂々たる成績。MVPを獲得し、シーズンベストファイブにも選出された。さらに昨夏のワールドカップに日本代表として出場し、地力でのオリンピック出場権獲得に大いに貢献したことも記憶に新しい。

そんな#5河村は、プロ2シーズン目を迎えてさらにスケールアップ。ここまで全29試合に先発出場し、1試合平均23.4得点と同6.9アシストを記録している。並み居る外国籍選手がいるなかで得点、アシストともリーグNo.1。当然チーム内でもずばけた数字で、エヴェッサにとっては彼を抑えることが、勝利への第一条件なのだ。

#5河村封じの一番手は#35鈴木か 高さある相手インサイドも要警戒




そんな#5河村を封じるために、エヴェッサのキーマンとして名をあげたいのが、同じPGのポジションでマッチアップするであろう#35鈴木達也だ。#35鈴木の持ち味のひとつは、相手にプレッシャーをかける強度の高いディフェンス。ボールホルダーにしぶとく食らい付いて自由を奪い、相手のミスを誘う、あるいは一気にスティールしてしまう場面を、今季もたびたび見せている。

とはいえ、リングへのアタックや3Pで自ら得点もできれば、司令塔として仲間を生かす決定的なパスも配球できる相手を抑えるのは簡単なことではない。パスを警戒して前線から強く当たり過ぎると、かわされた場合にアウトナンバー(数的不利)となってしまって攻撃を組み立てやすくさせてしまう。かといって引いて待ち構えていても、一瞬の隙を見せてしまうとアウトサイドから3Pを放たれる。

なんとも厄介な相手だが、#35鈴木には#5河村にないものがある。それはbjリーグ時代から数えて11シーズン目となるプロでのキャリア。B1だけでも300試合を超える出場歴がある一方で、#5河村は140試合と半分にも満たない。数多の強敵と対面してきた経験と、169cmと小柄だが筋トレで鍛えに鍛え、まるで筋肉の鎧をまとっているかのようなフィジカルの強さは#35鈴木が上である。

ふたりは三遠時代の2019-20シーズンに、わずかな期間ながらチームメイトとしてプレーしている。#5河村はあのころと比べて大きく成長しているとはいえ、#35鈴木は当時の記憶が生かせる部分もあるだろう。豊富な経験で相手のねらいを察知し、当たりの強いディフェンスで相手の核となる選手を抑える。そんな大仕事を、#35鈴木なら果たしてくれるはずだ。

もちろん横浜BCへの警戒は、#5河村への一点集中で良いわけではない。チーム2位の1試合平均12.4得点をあげている#1ジュロード・ユトフは、インサイドでもアウトサイドからも得点できる選手。#40ジョシュ・スコットは今季がB1で6シーズン目と日本での経験が豊富で、チーム最多の1試合平均7.9リバウンドを奪うインサイドの要である。また昨年末には広島ドラゴンフライズから期限付き移籍で、身長220cmの#11カイ・ソットを獲得。#11ソットはアジア特別枠の選手で#1ユトフ、#40スコットらとの同時出場が可能となり、チームは一気にサイズアップした。また要所で高確率で沈めてくる#9杉浦佑成の3Pにも、注意しなければいけない。

チーム全体のスタッツは似通っているだけに、今節は#35鈴木vs#5河村、#32アンジェロ・カロイアロvs#1ユトフ、#21ショーン・ロングvs#40スコットなど、個の対戦でいかに相手を上回れるかも重要なカギだ。




タイトルとURLをコピーしました