ゲームプログラム MAJESTY 12/2・3 vs 佐賀バルーナーズ

大阪エヴェッサ

佐賀で警戒すべきは帰化選手の#55ハレルソン




今節は3週間ぶりのリーグ戦再開。今季からB1に昇格した佐賀バルーナーズを、ホームで迎え撃つ。佐賀は歴史の浅いチームで2018年に結成され、翌2019-20シーズンにB3に参戦を開始。1シーズンで昇格し、B2で3シーズンを経てB1の舞台にやって来た。

チームをB1に導いた宮永雄太ヘッドコーチ(HC)は続投し、選手も外国籍でコアメンバーである#2レイナルド・ガルシア、#60チェイス・フィーラーが残留。ほかはB1での戦いに備えて約半数の選手を入れ替えた。

新加入選手で大きな目玉は、かつてエヴェッサでも主力としてプレーしていた#55ジョシュ・ハレルソン。2018-19にエヴェッサでリバウンド王に輝き、今季も1試合平均リバウンドは11.2でリーグ3位と、変わらぬ強さを発揮している。さらに今季の3Pの成功率は同40.2%と、長距離砲の正確さも相変わらずだ。

エヴェッサ時代と大きく異なるのは、今の#55ハレルソンは日本国籍を取得した帰化選手であること。#2ガルシアはポイントガード(PG)で身長187cmとサイズで劣るが、いずれも2mを越える#60フィーラー、あるいは新加入の#23ヨーリー・チャイルズと#55ハレルソンを同時にコートに立たせることができるので、高さのハンディキャップを補える。フロントコート陣の3人は、高さに加えて得点力とリバウンド奪取力も高い。彼らを司令塔である#2ガルシアがコントロールする。対戦するには厄介なラインナップだ。

佐賀のストロングポイントを消すために、まずすべきは#55ハレルソン対策。機を見てアウトサイドに張り出してくることもある彼への対応は、エヴェッサの万能型選手#32アンジェロ・カロイアロに任せたい。#55ハレルソンは敏捷性に長けた選手ではなく、スピードでは#32カロイアロが上。相手の先を行くディフェンスで、佐賀の得点源のひとりを封じたい。


強固な佐賀のペイントエリアのディフェンスを打ち破れ!




ほかに佐賀で警戒すべき選手は、2020-21から2シーズン連続でベスト3P成功率賞に輝いた#30狩野祐介。2021-2022は3Pの成功率が52.7%と、驚異的な数字をマークした。今季の成功率は現在のところ36.0%であるが、11月11日の千葉ジェッツふなばし戦では8本中4本を成功させて、強豪チームの撃破に貢献した。

#2ガルシアがゴールに向かってドライブを仕掛けてディフェンスを引きつけ、外の守りが手薄になれば、コーナーで待つ#30狩野にキックアウトのパス。そこから3Pをねらう攻撃パターンが予想される。これに対応するために、まずは#8多嶋朝飛、#35鈴木達也のエヴェッサPG陣が#2ガルシアに対してハードチェックを怠らないこと。それとともに#14橋本拓哉、#31木下誠らは相手のインサイド攻撃にオーバヘルプに行かず、#30狩野をフリーにさせないことが大事。これで#2ガルシアー#30狩野のホットラインを断ち、佐賀のスコアを抑える。

チームとしての佐賀の特徴は、ペイントエリア内でのディフェンスが固いこと。それを表すように、ここでの失点は23.7とリーグでもっとも少ない。一方でエヴェッサはペイントエリア内での得点がリーグNo.1の38.7。佐賀はインサイドでの失点を防ぐため、#21ショーン・ロングにダブルチームを仕掛けてくる場面も多くあるだろう。これに対してエヴェッサのマティアス・フィッシャーHCは、どんな策を講じるのか。今節はペイントエリア内の攻防が大きな見どころであり、勝敗を分けるポイントだ。


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