10/30 第98回 天皇杯 3次ラウンド2回戦 川崎 76-70 岩手

川崎ブレイブサンダース

3連覇への緒戦となる、天皇杯3次ラウンド 2回戦。対戦相手は前日の試合でB2の福島を破って勝ち上がってきた、B3リーグの岩手ビッグブルズ。

序盤の拮抗した展開から川崎が3Pシュートを立て続けに沈めて抜け出すと、2Q途中には20点のリードを奪う。しかしここから岩手が反撃を開始。10点差で試合を折り返すと、後半も岩手ペースが続き、4Q開始早々についに逆転を許してしまう。川崎は#0藤井の3Pシュートなどでリードを奪い返すことに成功するが、その後も岩手を引き離せずに試合が進む。迎えた残り0:16、篠山の3Pシュートで76-70とリードを広げそのままタイムアップ。


1Q 31-19
序盤の拮抗した展開から、川崎が3Pシュート攻勢で抜け出す。


岩手#10仁平の3Pシュートから試合がスタート。川崎も#2ヤングジュニアが2本のジャンプショットを沈めると、そこからリードチェンジを繰り返す展開に。機材トラブルで一時試合が中断すると、中断明けから川崎が#11増田・#35ヒース・#13前田と次々に3Pシュートを沈めて一気に引き離す。残り0:28にも#18鎌田の3Pシュートで31-19とし、川崎12点リードで1Q終了。


2Q 17-19
川崎が20点までリードを広げるが、ここから岩手が勢いに乗り10点差で試合を折り返す。


#13前田の連続得点で残り7:45には39-19と川崎がリードを20点まで広げるが、その後得点が止まってしまう。その間、岩手が#25ダマの得点でリズムを取り戻すと、#30横川・#15谷口の3Pシュートなどで一気に点差を縮める。川崎はタイムアウトを取るが岩手の勢いを止められず、48-38で試合を折り返す。


3Q 8-16
追い上げられる川崎。1点差まで迫られるもかろうじてリードを保ち最終クォーターへ。


川崎はショットミスやターンオーバーが続き、開始から5分以上ノーゴール状態が続く。岩手#7ドゥーリトルに連続得点を許し、残り5:30には48-47の1点差に迫られてしまう。川崎は残り4:33に#35ヒースがようやくこのクォーター最初の得点をあげると、さらに#35ヒース・#27熊谷の得点で56-49と再びリードを広げる。しかし岩手もタイムアウトを取ると、#25ダマ・#2石川のシュートで56-54と点差を縮め、最終クォーターへ。


4Q 20-16
岩手に逆転を許すが、ヤングジュニアが8得点とオフェンスを牽引し川崎が勝利。


岩手#2石川の3Pシュートで残り8:43に58-59とリードを奪われてしまう。さらに#15谷口の3Pシュートで4点のビハインドを背負った川崎だが、#0藤井の3Pシュート、#2ヤングジュニアのペイント内得点で残り6:04には再逆転に成功。その後川崎がわずかにリードを保ちながら試合が進み、73-70で迎えた残り0:16、川崎がパスで守備を崩すと#7篠山が値千金の3Pシュートを沈める。これが事実上の決勝点となり、最後の岩手のオフェンスを守り切った川崎が76-70と勝利。

佐藤賢次ヘッドコーチ 「苦しい試合でした」

うちはニック(・ファジーカス)とマット(・ジャニング)がいない中での戦いで、苦しい状況ではあるんですが、その中でも一人ひとりがやるべきことをコート上で遂行してスタートはいい試合が作れたと思います。ただ、まだまだ試合の中で大きな波が出てしまうので、そういうときにやらなければいけないことがぶれてしまったりとかそういうところがあるので、そこをしっかりと課題として明日もう1つ、いい準備をして臨みたいと思います。岩手さんはほんとうに素晴らしいチームでした。強かったし、B3とかB1は関係なくいいチームでした。苦しい試合でした。

(3Qの展開について)2Qの終わりぐらいに相手のディフェンスに対して良い判断をして外からのオープンショットは作れていたんですが、それが入らなかったときにちょっとディフェンスに影響してしまって、その流れをそのまま引きずる形で後半の出だしになってしまいました。相手がスイッチディフェンスを多用していたので、中を固められて外が空いたときにシュートが入らない悪い流れを断ち切るのに時間がかかってしまいました。

#0 藤井祐眞 「課題として向き合わなければならない」

出だしからいい流れで試合を運べたのですが、2Qの終盤から3Qの出だしで相手の方が20点近く上回っていたので、何ができていて何がダメだったのかを映像で見て僕らの課題として向き合わなければならないです。

相手のスイッチディフェンスのなかでいい攻めもありましたし、うまくいかないこともありましたが、オープンでシュートを打ったあとにディフェンスマインドを忘れないと言うか、オフェンスでシュートが入らないからといって落ち込むのではなくてもう一回ディフェンスすることが大事だと思いました。3Qはトランジションにつなげるところでターンオーバーが複数出てしまってなかなかリズムがつかめなかったんですが、そこはやっていくなかでの連携だと思いますし、いいオープンの場面も作れていたので、前向きに捉えています。ニック(・ファジーカス)がいない中で自分のところでもスイッチディフェンスを多用されましたが、そういう中でプレーできたのは僕らにとってはプラスだったと思います。

#2 マイケル・ヤングジュニア 「いまのチームの穴を埋められるようにできる限りアグレッシブにやっていきたい」

今日の試合勝ててよかったです。試合の入りもよかったですが、岩手さんも連続得点を決めてきて競った展開になりました。3Qが特にですが、チームとしてもう少しいいパフォーマンスが出来ればよかったとは思います。ただ、それでも毎試合毎試合しっかりと成長していければいいと思いますし、1点でも2点でも最終的に勝つということが一番大事だと思っています。

今日の試合から学べることも多いので、また明日に繋げたいと思います。ニックとマットがいない中での試合なので、いまのチームの穴を埋められるように自分ができる限りのオフェンス、ディフェンス、リバウンド、すべてをアグレッシブにやっていきたいです。

#7 篠山竜青 「しっかり勝ちきれたことはチームとしても良かった」

3Qの出だしのところはチームとして反省しなければならないです。ただ40分間を通して岩手さんも非常に強かったですし、あまりB3、B1ということは最初から意識していたわけではないですけど、やっぱり岩手さんのプレーを評価すべきだと思います。しっかり勝ちきれたことはチームとしても良かったです。

(3Qの内容について)シュートで終われている時間帯もありましたけど、なかなか入らずにディフェンスに影響してしまったり、我慢しきれずにターンオーバーになってしまったとかそういったところのタフネスさのようなものがまだまだだと思います。

(自身が出場して雰囲気を変えた点について)ディフェンスの部分でプレッシャーをかけてもう一回トーンセットしなければならないという部分と、オフェンスでは自分が出たときには自分が何かをするということはもちろん、どんどんチームで攻められるようにボールを動かして人も動いてということを意識してやっているので、そこでみんなの連動性が出せたのではないかと思います。

(明日に向けて)自分たちはなかなかメンバーが揃わない中ですけど、しっかり全力でぶつかっていく、チャレンジしていくという気持ちで40分間戦えればと思います。

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