5/22 B.LEAGUE SEMIFINALS 2021-22 GAME2 川崎 73-77 宇都宮

川崎ブレイブサンダース

13点差で敗れ、追い詰められた状況で迎えた、宇都宮ブレックスとのBリーグチャンピオンシップ セミファイナルGAME2。川崎は#34アギラールの欠場 に加え、前日の試合で負傷した#33長谷川もベンチ外となり、10人で挑むこととなった。

宇都宮が#6比江島の3本の3Pシュートで先行するが、川崎も#23ジャニングと#22ファジーカスの連携で逆転に成功。2Q途中にはリードを6点まで広げるが、シュートが決まらず宇都宮に再逆転を許して試合を折り返す。後半はリードチェンジを繰り返す両者譲らぬ攻防が続き、同点のまま4Qは残り1分をきる。ここで宇都宮がエース#6比江島の得点で抜け出すと、ファウルゲームを仕掛ける川崎を振り切り、73-77でタイムアップ。

一つのミスが命とりとなるような激闘を制した宇都宮が、2連勝でファイナルへの切符を掴む。川崎は2016-17、2018-19、2020-21シーズンに続き、今シーズンも宇都宮の壁を越えることは叶わず、今シーズンの戦いを終えることとなった。

1Q 17-23 比江島の3連続3Pシュートで宇都宮が抜け出すも、川崎がディフェンスで宇都宮の勢いを止め、逆転して1Q終了。

宇都宮#18鵤・#6比江島の3Pシュートからスタート。川崎も#35ヒースがインサイドから取り返すが、宇都宮は#6比江島がさらに3Pシュート2本を沈め、残り6:27、4-13となったところで川崎が最初のタイムアウト。タイムアウト明け、川崎は#23ジャニングがジャンパーを沈めると、さらに#22ファジーカスとのピック&ロールから得点を産み出して点差を縮める。宇都宮もタイムアウトを取るが、残り2:27には#23ジャニングの3Pシュートで15-15の同点に追いつくと、さらに#11増田のフリースローで逆転に成功。#35ヒース の得点でスコアを19点まで伸ばした川崎が19-15と4点リードで1Q終了。

2Q 9-16 アウトサイドのシュートが決まらず我慢の時間が続く川崎。3点ビハインドで後半へ。

1Qから引き続き、しっかりとディフェンスリバウンドを抑える川崎だったが、宇都宮は#13渡邉・#20フィーラーの3Pシュートで一気に点差を縮めると、残り6:31には#20フィーラーのプットバックで23-23の同点に追いつく。ここから、守り合いの展開が続くが、残り3:27に宇都宮#18鵤の3Pシュートで28-25となったところで、川崎がタイムアウト。アウトサイドのシュートが決まらず我慢の時間が続く川崎は#22ファジーカスがバスケットカウントで得点するも、28-31の3点ビハインドで試合を折り返す。

3Q 24-21 シュートに当たりが出始めた川崎が同点に追いつくと、拮抗状態のまま同点で最終クォーターへ。

後半最初のオフェンスで川崎が#22ファジーカスの3Pシュートを沈め、同点に追いつく。宇都宮はここから0-7のランで再びリードを広げるが、川崎も#35ヒース・#22ファジーカスの3Pシュートで残り4:11には41-40とリードを奪い返す。ここからリードチェンジを繰り返し、52-52の同点で勝負の行方は最終クォーターへ。

4Q 21-25 一つのミスが命取りとなる激闘。同点で残り1分を切ると宇都宮のエース比江島がフリースローでリード。川崎も藤井のシュートで最後まで食らいつくが届かず。

川崎#11増田がスティールからレイアップシュートを決めれば、宇都宮も#42フォトゥが3Pシュートで決め返す。お互いのシュートの入れ合いで61-61の同点で後半のオフィシャルタイムアウト。タイムアウト後も互いに一歩も譲らぬ攻防が続き、67-67の同のまま残り時間は1分をきる。残り0:46、宇都宮#6比江島がドライブでフリースローを獲得し2点を追加。川崎は#23ジャニングが3Pシュートを放つが決まらず、#6比江島の速攻をファウルで止めようとした川崎#7篠山に、アンスポーツマンライクファウルがコールされてしまう。これで得たフリースローを#6比江島が2本とも沈め、残り0:26で67-71と宇都宮が4点をリードし、さらに宇都宮ボールから試合再開。ファウルゲームを仕掛ける川崎は#0藤井がフリースロー3ショットを獲得しこれを全て沈めると、残り0:07にも3Pシュートを沈めて73-75の2点差に迫るが、残り0:02、宇都宮#6比江島がフリースロー2本を沈めて73-77となり、ここで勝負あり。




佐藤賢次ヘッドコーチ 「選手に、川崎ブレイブサンダースに関わる全ての方に感謝したい」

今日は本当にお互いのターンオーバーが少なく非常に締まったレベルの高い試合が出来たと思います。最後の最後の大事なところで宇都宮さんがシュートを決めてうちが決まらなかったところで最後の差が出たかなと思います。ただ選手は最後の最後まで諦めずにボールを追いかけて頑張ってくれたので本当に感謝したいですし、我々川崎ブレイブサンダースに関わる全ての方に、ずっとサポートして支えてくれたことに感謝したいと思います。

(流れが来そうなところで続かなかった要因は)選手は集中してプレーをしていたと思いますが、流れの中で時々ボールを見てしまったりコンタクトができなかったりする部分がありますが、集中して選手同士で声がけをしてくれていたと思います。その上でボールを取られていたので、今日言っていたことは、集中してやりきってコンタクトしたとしても相手がさらに激しくきて取られてしまうので、取られてしまった時にハドルを組んだりファウルを使ったりして自分たちで悪い流れを断ち切って1点でも取りに行くということを話していました。結果的にそれでも取られてしまっていたので、我々の反省点でもありますし、宇都宮さんの凄さだと思います。

(藤井選手や選手たちにかけた言葉は)試合後のミーティングでも祐眞も涙を流していましたが、選手たちは最後までボールを追いかけて本当に頑張ってくれていましたし、川崎のバスケットボールを作り上げるためにシーズンを通して本当にハードワークしてくれていましたし、そこに関する感謝と、胸を張ろうということ、あとは我々をサポートしてくれている方が本当にたくさんいるので感謝の気持ちを忘れずに、今回の悔しい気持ちを忘れずにそれぞれの次に生かそうという話をしました。最後の試合では全員が揃うことが出来ませんでしたし、今シーズンは本当に色々なことがありましたし、苦しいこともありましたが、その都度全員で支え合ってチームとして成長してこれたので、その結果セミファイナルまでこれたことは本当に良かったと思います。ただ、ファイナルまで行って優勝したかったので本当に悔しい気持ちです。

(CSでの宇都宮戦では川崎らしさが出せていなかったように思うが)ディフェンスで足もしっかり動いていましたし、そこまで動きが堅かったようには思っていなかったですが、オフェンスが上手くいかなかったのでフィジカルに守られていつもやれることがやれないことが選手の中で終始響いていたと思います。そこが本当にレベルの高いチャンピオンシップの試合だと思いますし、その中でどれだけチームとしてやろうとしているゲームプランを遂行して流れを掴めるかだと思うので、そこが宇都宮さんの方が上だったのかなと感じています。

#0 藤井祐眞 「来シーズンは必ず皆さんをファイナルに連れていきたいと思います」

今シーズンも本当にたくさんの応援ありがとうございました。この2日間、は皆さんの期待に応えられず申し訳ない気持ちです。優勝することは本当に難しいことだと感じますし、天皇杯のようにチームを勝たせることが出来ずセミファイナルではチームに迷惑をかけてしまったなと思います。

昨日シュートが入らずにディフェンスにも影響してしまったところを、今日はどんなにシュートが入らなくても、オフェンスがうまくいかなくても、ディフェンスやルーズボールを取りに行く自分のスタイルをもう一度思い出して、それを絶対に40分やりきろうという意識で今日は戦いました。それでも最後にボールを取りきれなかった部分があったので、もっともっとチームのために頑張らなければと思いました。今シーズンはキャプテンでもありメインのガードとしてプレーをさせてもらって、そういう部分でも最後に悔しさの残る終わり方になってしまいましたが、今後自分に何ができるのかを考えて次に繋げていきたいと思います。

苦しい時や大変な時もあったシーズンでしたが、ファミリーの皆さんの支えがあったからこそホームのとどろきアリーナでクォーターファイナル、セミファイナルを戦うことが出来ました。本当に皆さんの応援に感謝しています。ありがとうございました。来シーズンは必ず皆さんをファイナルに連れていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。最後に、宇都宮ブレックスの選手の皆さん、ファンの皆さん、決勝頑張ってください。

#7 篠山竜青 「ファミリーとしての成長を示すことが出来たと思っています」

あと一歩だったなと思います。惜しいところまで粘って粘って、ジェイ(ジョーダン・ヒース)もニック(・ファジ―カス)も40分交代せず(※)プレーして。悔しいですけど、チームとしてのプライドは見せられたんじゃないかなと思います。

(満員の会場、ファンの皆さまからの応援について)会場を埋めてもらったことはもちろんですが、皆さん工夫して、サンダースカラーに染めようとしてくれたり、SNS通じて会場に行けないけど配信で応援してますというような声もいただいて、本当にいろんなところでファミリー一丸で戦えたことはありがたいと思いますし、Bリーグ1年目のチャンピオンシップに比べて、今年のチャンピオンシップはクラブとして、ファミリーとしての成長を示すことが出来たと思っています。
※ヒース選手は出血の治療のため、途中15秒のみ交代

#22 ニック・ファジーカス 「ビッグラインナップが使えず点が取れない時間を作ってしまったことが、最終的な点差になったと思います」

自分たちが思い描いていた結果にはなりませんでした。宇都宮さんがすごくいい形でゲームに入ってきて、アウェーで2連勝したことは本当にすごいことだと思います。

(GAME2はフル出場になったことについて)GAME1も37分近く出ているので、40分出ることとは特に差は感じていませんでした。

(レギュラーシーズンと比較してコンビネーションがうまくいっていなかったように見えたが)パブロ(・アギラール)選手が不在となって、昨シーズンからの強みでもあるビッグラインナップが使えなかったことは痛手でした。GAME1、2ともに自分たちが点が取れない時間を作ってしまい、それが最終的な点差になったと思います。

(来シーズンに向けて)自分自身のキャリアにあと何年残っているのかわからないですが、Bリーグのタイトルを獲りたいと思っていますし、Bリーグ初年度からずっと王者になるんだと強く思っているので、そこに辿り着きたいです。

#23 マット・ジャニング 「宇都宮さんを讃えたいと思います。」

負けてしまい非常に残念です。 こういった接戦を落とすというのは気持ち的にとても辛かったです。

宇都宮さんのプレーは本当に素晴らしく、まずは宇都宮さんに「おめでとうございます」とお伝えしたいです。それに加えて宇都宮さんがシーズンずっと続けてきたタフにディフェンスをして、タフにオフェンスをしてしっかり堅実にやってくるというのが、今日も現れていて、簡単には自分たちのバスケットをさせてくれませんし、簡単に点を取ることも出来ず、本当にいいバスケットをされ、手こずりました。

アギラール選手がいないというのは非常に大きくて、その穴をみんなでどうやって埋めていくかというのがセミファイナルの課題だったと思っていました。プレータイムを見てもわかる通り、僕自身が34分、ニック(・ファジーカス)、ジェイ(ジョーダン・ヒース)が40分近く出ていて、彼一人分の穴を埋めるというのはそれだけ労力が必要なことでした。外国籍選手、帰化選手に問わず、日本人選手の部分でもその穴をカバーするのは本当に難しかったなと思っています。

アギラール選手がいないことによって、自分たちができることが限られてしまうので相手にとってスカウティングしやすく、どこを突けばいいか明確になってしまって苦しんだ部分でした。ただ全てをひっくるめても、最終的に宇都宮さんがいいプレーをして、最後まで勝つためのプレーをし続けたことが彼らの勝利に繋がっていると思うので、彼らを讃えたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました