川崎ブレイブサンダースのホームゲームを通じて「社会に参加する」

川崎ブレイブサンダース

川崎ブレイブサンダースのホームゲーム会場で「STAFF」と書かれた黒いビブスを着たスタッフを見かけたことはあるでしょうか?

川崎ブレイブサンダースでは、2015年より、NPO法人ピープルデザイン研究所と川崎市の協力のもと、川崎市内の就労支援機関などで支援を受けている方や、知的・精神障がいをお持ちの方へ、就労体験の機会や「働きがい」を感じてもらえる場の提供を目的にホームゲーム会場にて運営補助をいただいております。

障がい者雇用の現状

障がいがある人の「雇用の権利」を保証するための方法として、日本では企業や地方公共団体などが障がい者を常用労働者の中のどのくらいの割合で雇用する義務があるかを定めた基準である「法定雇用率」が定められています。

民間企業では企業の労働者全体に対して2.2%の障がい者の雇用が定められていますが、令和元年度の達成率は、民間企業では48%にとどまっています(令和元年 障害者雇用状況の集計結果/厚生労働省)。週20時間以上の就労が困難な障がい者は、現行法規からははみ出てしまうといった事情もあり、障がい者の就労にはまだ多くの課題がある状況です。

ピーブルデザイン研究所が考える「就労」の意味

ピーブルデザイン研究所では、「就労(=働くこと)」は生計費を得ることよりも、「社会に参加する」という点で重要だと考え、社会参加への"0.5歩目"のキッカケづくりはとても大切だと考えています。そこでピーブルデザイン研究所では、障がい者の方々がお仕事体験を通じて、“おためし”で社会参加ができる「就労体験プロジェクト」を展開しています。

スポーツ・音楽・映画などのエンターテイメントのイベント会場などのワクワクする環境で、4時間程度のお仕事を体験し、体験者には「交通費」として2,000円を支給する取り組みを行なっています。

川崎ブレイブサンダース ホームゲームでの就労

川崎ブレイブサンダースのホームゲーム会場では、開場前のアリーナ内外の設営、装飾のサポートや、場内の手すりや座席周りの清掃・消毒作業を丁寧に行っていただいております。

NPO法人ピープルデザイン研究所 ディレクターの田中さんからは、「今まで、障がい者がスポーツに関わるには『する』か、『観る』だけでした。しかし、川崎ブレイブサンダースのアリーナでは、チームやスタッフの皆さまのご理解やご協力により、『支える』という立場で関わることが実現し、それが当たり前の風景となっています。いつも貴重な機会をいただき、本当にありがとうございます!」とのコメントをいただいています。

障がい者の社会参加へ

障がい者へのホームゲームでの就労体験は、SDGsの中で川崎ブレイブサンダースが「&ONE」プロジェクトとして取り組む施策の「8 働きがいも 経済成長も」に該当します。

この取り組みを通じて、障がい者の皆さまが社会参加へと踏み出すきっかけとなるとともに、民間企業への障がい者雇用への理解、雇用拡大に貢献していければと考えています。また、川崎市を中心とする企業の皆さまにおかれましても、「&ONE」プロジェクトへのサポートを通じて、障がい者就労に関する取り組みに参画をいただけますと幸いです。

「&ONE」プロジェクト

川崎ブレイブサンダースは、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むプロジェクト「&ONE」(アンドワン)を発足いたしました。
バスケットボールを通じて、すべての人に「健康」、「働きがい」の機会を提供し、ホームである川崎をより「住んで幸せな街」にすることに一層、力を入れて取り組んでいきます。
「&ONE~KAWASAKI BRAVE THUNDERS SDGs CHALLENGE~」特設ページはこちら

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