220529_宇都宮戦評

琉球ゴールデンキングス

ゲームレポート

 前日のGAME1で惜しくも敗れたキングスは、この日再び宇都宮とファイナルGAME2を戦いました。この日の試合に勝利することで何としてもGAME3に望みをつなげたいキングスは、東京体育館や沖縄で応援をする沢山のファンと共に、改めて全員の心を一つにしてコートに立ちます。
 昨日に引き続き、お互いが激しくぶつかり合う展開となった序盤、キングスは多くのシュートチャンスを作り出します。しかし、シュートを決めきれず逆に宇都宮に9点のランを許してしまいます。タイムアウトで修正を図ったキングスは、#14 岸本隆一選手が3Pシュートを沈めて反撃を開始。#45 ジャック・クーリー選手がペイントエリアでのシュート、#30 今村佳太選手の3Pシュートなどで続き、点差を縮めにかかります。 更には#7 アレン・ダーラム選手も得点を挙げますが、宇都宮もテーブス選手などがシュートを決め返して、キングスは流れを掌握しきれません。3ビックの布陣で勢いを取り戻そうと戦うキングスは、9点を追いかける形で最初のクォーターを終えます。
 #13 ドウェイン・エバンス選手の豪快なダンクシュートで幕を開けた2クォーターですが、宇都宮のスコット選手なども着実に得点を決められて差を広げられる苦しい展開に。しかし#45 クーリー選手のシュートや#34 小野寺祥太選手の体を張ったディフェンスなどで、宇都宮に必死に食らいつきます。オフィシャルタイムアウト明け11点を追うキングスは、#45 クーリー選手や#14 岸本選手の得点を挙げますが、宇都宮もスコット選手や比江島選手にすぐに得点を返されて点差を縮めることができません。それでも最後は#30 今村選手がこの日通算8得点目となる3Pを冷静に沈めて、我慢の展開が続いた前半は、キングスが30対38の8点を追いかける形で折り返します。
キングスボールからスタートした3クォーターは、立ち上がりから#45 クーリー選手、#13 ドウェイン・エバンス選手、#30 今村選手の得点で一気に宇都宮に迫ります。しかし、宇都宮も比江島選手や鵤選手に決め返されてしまいます。ジリジリとした展開が続きながらも、#4 コー・フリッピン選手のスティールからのシュートを#13 エバンス選手がねじ込むなどキングスも高い集中力を保ち続けます。そして、#13 エバンス選手が再びシュートを決めて2点差に迫るとたまらず宇都宮がタイムアウト。明けもキングスの勢いが増し、#4 フリッピン選手からのロングパスを#7 アレン・ダーラム選手がシュートを決めて同点、さらに#13 エバンス選手が逆転のシュートを決めると会場の手拍子でムードも最高潮に。宇都宮のフィーラー選手がすかさず3Pシュートを沈めて再逆転されますが、キングスは1点を追いかけて良い流れで運命の最終クォーターに入ります。
 沢山のファンの後押しを受けてはじまった4クォーターは、宇都宮の連続得点で始まります。タイムアウトで修正を図った7点を追うキングスは、#45 クーリー選手のシュートで食らいつきますが、宇都宮も負けじと得点を決め返します。この後の激しい接触プレーで岸本選手が痛み、戦列を離れるアクシデントにも見舞われますが、全選手が勝利を諦めず必死のプレーを続けます。しかし宇都宮の激しいディフェンスと、チャンスを確実にものにする攻撃に阻まれ、差を縮めることができません。オフィシャルタイムアウト明けも更にハードにプッシュを続けるキングスは、#30 今村選手がシュートを決めて食い下がると、再びコートに戻ってきた#14 岸本選手が3Pを沈めて残り2分30秒で5点差に迫ります。更に#7 ダーラム選手がバスケットカウントで2点差に。しかし、宇都宮も比江島選手、鵤選手が決めてまたしても6点差とされたところでキングスはタイムアウトを取ります。明けは#4 フリッピン選手の3Pシュートや#30 今村選手が得点を決めると、すかさず宇都宮も決め返すという壮絶な打ち合いに。残り46秒でキングスは最後のタイムアウトを取ります。その後、残り38秒で#30 今村選手がフリースローを1本決めて4点差とすると、更にキングスは攻め続けます。再び#30 今村選手がフリースローを2本決めて2点差に迫ると、残り22.6秒で宇都宮がタイムアウト。両者が勝利に向けて策を練ります。宇都宮ボールで再開した試合は、比江島選手がフリースローを2本決めて4点差で残り10.9秒。再び宇都宮にファールを与えてしまい、再び比江島選手がフリースローを沈めます。また、最後はスティールから比江島選手に得点を決められてしまい、試合終了。キングスは最後の最後まで諦めずに逆境から立ち上がり戦い抜きましたが、一歩およばず75対82で敗戦、準優勝という結果となりました。
 本日の試合結果を受けて、初のファイナル進出でBリーグ王者を目指して戦った今季の挑戦は、準優勝という形で終わりを迎えました。残念ながら初優勝こそ叶いませんでしたが、東京体育館や沖縄で応援していただいた皆様の想いがあったからこそ、ここまで全力で走り抜くことができました。キングスを応援してくださった多くの皆様、ありがとうございました。

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